キャラウェイ
どんなスパイス?
キャラウェイはセリ科の草本で、草丈は30~60センチまで達する。若葉はニンジンの葉に似ており、生食することもある。スパイスとしては果実を利用しています。果実は種のように見えるため、キャラウェイシードと呼ばれています。ヨーロッパでは広く使われており、歴史もかなり古く紀元前千年ごろ、あるいはそれ以前から利用されていたと言われています。フェニキア商人の交易品としてヨーロッパ諸国に伝わったとされます。
同じセリ科のクミンと外観が似ていて実際クミンと混同されて使われることがあります。しかしキャラウェイの香味はクミンよりもやわらかいため、誰からも好まれ使いやすいスパイスの一つです。ヨーロッパでは、キャラウェイは人や物をひきとめる力があるという言い伝えがあり、大切な品にキャラウェイシードを入れておくと、盗まれることはないとか。
一般的にシード・ケーキといえばキャラウェイの実入りのケーキを指すほどですが、かつて種子、葉、根は、野菜や薬またスパイスとして、遠く有史以前から西アジアを中心に利用されていました。古代ローマ時代では、種子はけしの実同様、パン、シード・ケーキの飾りつけと香味づけとして使われる一方、消化を助けるとして食後に噛む習慣があり、この風習は現在でもインドや東南アジアに残っています。また最近では、香味をつけるために、ワインケーキやロシア風の黒パンの中にキャラウェイの実が使われています。
学名:Carum carvi L
原産国:オランダ
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます。
使用部位:種子
どんな風味??
キャラウェイシードは爽やかな香りで、穏やかな甘さと若干の苦さを感じます。この香りの主成分であるカルボンとリモネンは、精油中にカルボン50~60%、リモネン20~30%が含まれます。
ライ麦パン、ケーキ、ビスケット、クッキーに使用するほか、りんごとの相性がよいことから、焼きりんご、アップルパイ、りんごソース、りんご料理によく使われます。ほかにも、ほうれん草、にんじん、ポテトサラダ、卵料理、マトン、豚肉、レバー、肉汁、チーズ、キャベツ料理、シチュー、グーラッシュなどにもよく合います。ドイツのザウエルクラウト(塩漬けキャベツ)など、酸味のある料理やドレッシングと相性がよく、きざんだものや粉末にしたものをふりかけて使用したり、きざんだシードを練り込んだキャラウェイチーズというものもあります。 またアルコール飲料では、ドイツのキュンメル酒をはじめ、オランダのジン酒シナップスにクミンとともにキャラウェイが使われていて、スカンジナビアのアクワビット酒もキャラウェイで香味づけされたものです。
相性の良いハーブティーは
フェンネルやアニスとの相性は良いです。またタイムやセージなどのつんとした香りを抑えるのにも使えます。
こんな使い方もありますよ!
キャラウェイシードは生で食べることも可能で、味はほろ苦く、噛むとプチプチした食感を楽しめますよ。ヨーロッパではパンやケーキ、クッキー、サラダ、卵・チーズ料理など幅広い料理に活用されています。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*ブレンドのスパイスは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドの内容をご確認ください。