
ヤロウ Yarrow
どんなハーブ?
ヤロウはヨーロッパ原産のハーブで、ヤロウの仲間には赤やピンク、イエローなど、さまざまな花の色があります。観賞用に栽培されていたものが日本でも各地に野生化しています。薬用で使用するのは白い花のヤロウです。古代ギリシャの時代から兵士達の傷を止血するために使われたハーブです。
ギリシャ神話の英雄アキレスが、トロイ戦争のときに、傷ついた兵士を救うために、止血剤として用いたのがこのハーブです。学名のAchilleaもギリシャ神話の英雄アキレスから名付けられています。彼がこの草で部下の兵士たちの傷を治したことから、切り傷に効く薬草とされ、多くの兵士たちの傷を癒したとされています。現代でも、ドイツでは食欲不振や消化不良の改善に、イギリスでは風邪や胃腸の不調の改善に用いられます。俗称「ノーズ・ブリード」といい、止血剤としても利用されてきました。
北米の先住民もヤロウを風邪や胃腸の不調に使ったという記録があります。消炎の働きを持つ成分を含んでいるので、生理痛などの痙攣性の痛みにも有効です。外用では治りにくい傷や皮膚炎などに利用されています。
ヤロウの主要成分はタンニンで、カモミールと同じカマズレンも含み、止血、解熱、殺菌、健胃作用などがあるとされます。ヤロウには止血効果以外にも発汗作用もあり、毒素を体外へ出す働きから風邪やインフルエンザの症状の緩和に効果があります。その他に栄養補給のハーブとしても使われます。ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので強壮効果があるため、疲労感が強い時や、体力が落ちているときにもおすすめのハーブティーです。
また末梢血管を拡張する効果が、血液の循環を良くして血圧を下げ、血液を浄化する働きや生理不順の症状を改善し、高血圧によって引き起こされる病気の予防効果も期待されています。
ヤロウの花はエッセンシャル・オイルの薬効の高さで知られ、抗アレルギー性が強いことから、花粉症などの薬に用いられます。
学名:Achillea millefolium
科名:キク科
原産国:ブルガリア
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます。
使用部位:地上部
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どんな味??
ヤロウを使ったハーブティーはくっきりとした香りで少し辛味のある味で、後味がすっきりしていて気分を爽快にしてくれます。風味がきついと感じる人は、少量のはちみつなどで甘みを加えるとよいでしょう。
〈おすすめの飲み方〉
ティーカップ1杯(180cc)に対し、ティースプーン2杯くらいが適量です。抽出時間は4分から5分を目安に淹れます。
オススメのブレンドや飲み方
胃が痛い時などは、消炎作用のジャーマンカモミールとのブレンドがおすすめです。またストレスによる胃炎などには、ペパーミントも加えてブレンドするとよいです。
ジャーマンカモミール
ペパーミント
こんな使い方もありますよ!
植物油につけたインフューズドオイルは、関節炎の腫れを抑えるマッサージ・オイルにも使われます。
また、ヤロウのハーブティーを冷ましておいて、傷の消毒薬としてスプレーにすることもできます。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*キク科アレルギーの方はご注意ください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで メールにてお問合せ下さい。