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エキナセア Echinacea

どんなハーブ?

エキナセアは400年もの間、北米の先住民が最も大切にしたハーブで伝染病や毒蛇に咬まれたときなどに用いられてきました。
19 世紀のアメリカにおいて、エキナセアはエクレクティック派の医師により活発に治療に用いられました。1870年にはアメリカの町医者H.C.F.マイヤーが始めて治療に使用し、成果を挙げ一躍有名なハーブとなりました。戦後にドイツなどでエキナセアの科学的研究が進み「免疫力を高めるハーブ」として今では広く知られるようになりました。現在では欧米の植物療法において確固たる地位を築いています。学名の由来はギリシア語でハリネズミを意味するechinos〔エキノース〕が語源とされています。

医療用途に用いられるのは E. angustifolia、E.pallida、E.purpurea の3種に限られています。英国ハーブ薬局方では E.angustifolia の根を収載し、ドイツのコミッション E モノグラフでは E.purpurea の開花期の地 上部と E.pallida の根を承認ハーブ(approved herb)として収載しています。

 


学名:Echinacea purpurea / angustifolia / pallida.
科名:キク科
原産国:アメリカ
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:葉部・茎部

さらに詳しいハーブの情報・学術データは、こちらのハーブ&スパイスガイドで!


どんな味??

エキナセアのお茶は、味も香りもサッパリしていて飲みやすいので、食事時のお茶として楽しめます。
ドライハーブの状態では、草木の爽やかな香りがします。全体に多糖類を含むため、ほんのりとした甘味も感じられます。水色はイエロー系の透明で、葉が多いほど赤みを帯び、橙色になります。


〈おすすめの飲み方〉
ティーカップ1杯(180cc)に対し、ティースプーン2〜3杯程度が適量です。抽出時間は3分から5分ぐらいが目安です。
使用部位によって微妙に味に変化が生まれます。根部が多い場合は甘味と刺激があります。地上部は葉が多い方が緑の風味や海藻様の風味が強くなります。全体的に多糖類を含むため、ほんのりとした甘味を感じます。

オススメのブレンドや飲み方

エキナセアは多糖類を含み、甘みを持っています。エキナセアのお茶は、比較的飲みやすく、癖がないので、他のハーブとのブレンドをおすすめします。香りのあるハーブ、ミント系と合わせるとスッと飲みやすくなります。また、ビタミンCを多く含むローズヒップや強壮ハーブとして知られるシベリアジンセン(シベリア人参)、さっぱり味のレモングラスなどとのブレンドもおすすめ。緑茶との相性も良いです。またローズヒップと1:1でブレンドすると 昆布茶のような風味になります。また緑茶とも相性が良いので、和食などにもよく合います。
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ペパーミント

ローズヒップ
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レモングラス
*意外と知らないコツ
ローズヒップには果実酸が含まれるので、ちょっと細かく砕いてエキナセアに加えると、エキナセアの糖質と合わさって旨味を引き出してくれます!

エキナセアでチンキを作ろう!

ハーブテで作るチンキ剤は普段はあまりなじみのない言葉なのですが、チンキは、蒸留アルコール(ウォッカや無水エタノールなど)にハーブを浸出させて、お茶などでは抽出できない、脂溶性の成分を抽出した自然のお薬です。うがい薬として、擦り傷、切り傷のお手当に、いろいろ活用できますよ。
エキナセアチンキ剤の作り方

ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
*自己免疫疾患の方への使用は禁忌です。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで メールにてお問合せ下さい。


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